福井市 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
最近、「腕が上がらず、病院では四十肩と診断され、他の医療機関でもあまり効果がない」とのことでご来院される方が増えてきています。
整形外科的には、
肩関節周囲炎 (いわゆる五十肩)
いわゆる五十肩とは、肩関節周囲炎の俗称で、40~50歳代に多く発生し肩関節部の痛みと拘縮をきたすのでこう呼ばれ、日常の会話に良く出てくる言葉であります。
肩関節周囲炎は主たる炎症部位より、1、肩峰下滑液包炎、2、腱板炎、3、有痛性肩関節制動症、4、烏口突起炎、5、石灰沈着性腱板炎、6、結合組織炎、7、上腕二頭筋長頭腱炎、に分類されます。その炎症部は画一的ではないため理学療法依頼書の病名としてまとめて『肩関節周囲炎』とされる場合が多いです。またこの疾患の概念が明確でないため『凍結肩』『五十肩』と主治医により診断名が違う場合もあり、お客様は混乱を生じやすいことも特徴の一つです。
当院の考え方として、骨格、筋肉等の構造的問題として、肩関節の問題か?を診る前に腕を上げる際腕の重さを体が支えられているかを必ず検査します。
良く消防車に例えますが、消防車のはしご(人では腕の部分)が安定して上がるには土台である車体(人では体に該当)が支えていなければなりません。
初診の方はほぼ、この症状の方はここで引っかかります。逆に言うと、ここの解決だけで解決にとても近づきます。
しかし、一見肩、腕が上がらない場合、拘縮(関節が固まること)と思はれがちですが、頭の中の形状記憶の関係にて、腕の上がりを頭が止めてしまう(防御反応の一種)、ということもあります。
その他、腕の筋肉が部分的に硬くなり重くなっている、歪みによって疲労物質・炎症物質の体内処理が遅延している、等原因になりうる可能性は多岐にわたりますので、詳しくは早めの対処をお勧めしております。
但し、とりあえず一回受けとけばいい、一回しか受ける気のない方、ご自身のお体を回復させるための通院が諸々の事情で出来ない方は、回復に導くための段取りが出来ない故、当院での施術はご遠慮願っております。
皆様の大事なお体を預かる者としての責任の一環として厳しいことを申すこともありますが、何卒ご容赦くださいませ。
福井市 (有)まえだ接骨院 院長 前田 一博