福井市 腰の痛みの原因について
こんにちは、院長の前田です。
腰痛に関する悩みやご質問が非常に多いので、何回かにかけて腰痛のお話をしたいと思います。
■腰痛の原因② -骨盤のゆがみ-
骨盤の歪みは、骨格の構造力学の観点から考察すると、とても重要な問題になりますので、できるだけまとめながらお話ししたいと思います。
まず、なぜ「骨盤の歪み」は生じ、全身の歪みにつながってしまうのでしょうか。
私たちの日常的な健康を支えている骨盤は、生活習慣によって骨盤が歪み、開き気味になってします。厳密に言うと、仙腸関節という仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節靭帯が、負荷に耐えきれず緩んできてしまうことが骨盤の歪みの原因となります。そして骨盤は全身の土台であり重心を支える部位なので、骨盤が歪み傾くとその上の背骨も歪み傾き、、さらには歩行のバランスも崩れてくるのです。
最近ではすでに胎児期に歪みを来たして生まれてくる、という学説もありますが、ここでは成長期から青年期に起こる骨盤の歪みにかんする原因について考えていきますね。
まず、あなたの骨盤の歪みのチェックをしてみましょう。いくつ当てはまるか、チェックしてみてくださいね。
・椅子に座る時足を組む
・床に座る時横座りをしてしまう
・何もないところでつまづく
・立っている時にとちらか片足に体重をかける
・朝起きた時や長時間座っている時、腰をボキボキならすと気持ちいい
・新しいズボンを買うとき、すそ上げの長さが左右で違う、女性の場合、歩いているとスカートの中心がズレてくる
・慢性の腰痛がある
・野球、テニスなど利き手が中心になるスポーツをした事がある
・鏡でみると、眉や目、口の高さが左右で違う
・慢性的な肩こり、腰痛がある。
さていくつ当てはまりましたか?
残念ながら、一つでも当てはまれば、骨盤はゆがんでいます。
ただ、本当のことを申し上げますと、骨盤の歪みがない人など全く存在しません。ただの一人も、です。利き手利き足が確定されてくる小学生くらいから、すでに歪みは形として存在しています。
しかし、問題となるのは成人してから骨盤の歪みからくるクセを放置し、固定させてしまうことです。
ご自身で生活習慣・態度をきちんと見直すことで、骨盤の歪みをケアする事は可能ですが、これは決して一時的な問題ではなく、一生付き合っていくべき問題です。骨盤が正常な状態にあればあるほど、人の健康は確かなものになるのです。骨盤が歪まなければ背骨はゆがみません。背骨が歪まなければ全身は歪まず、腰痛や肩こりは起きませんし、その他の症状も起こらない、と言っても過言ではないでしょう。骨盤は、本当に大切な部位なのです。
(有)まえだ接骨院 院長 前田 一博