福井市 雪かきによる脊椎椎体圧迫骨折
先週末往診の以来の連絡がありました。
「80超える父ですが、10日前から雪かき後に腰が痛みで動かなくなってしまい、診て頂けますか?因みにその痛めた時何とか近くの整形外科に行ったのですが坐骨神経痛で腰の骨に異状はないです。」ということで湿布と座薬を頂いたが座薬も効かないとの事。
状態を診ていないので限りなく推測ですが、過去の数多くの症例を鑑みて考えると限りなく確信に近く、整形外科に受診されたとはいえ私共が臨床上遭遇する症状とは異なる、重度の状態が発生している疑いをすぐに持ちました。
「今現在動けなければそのまま安静でいいので、明日にでも何とか動けそうでしたら私が一番ご信頼おける○○整形外科に、可能な限りで結構ですので早期に検査をしてもらってください。おそらく私が往診をしても状態が変わらない可能性も想定されますので。」
10日経っても痛みで動けない事は、通常ならありません。通常痛くても体は動くことは出来る物です。そこも含めて想定できる様々な事を考えていると今日、ご家族の方から連絡を頂き「調べてもらってよかったです、圧迫骨折でした。すごく丁寧に検査もして頂き入院することにもなりました。ありがとうございました。」との連絡を下さいました。
雪かき時、雪にスコップを入れ掻き出し、運ぶという全て体幹に圧縮力が加わり、椎間板のクッションは加齢減少で利かなくなっている為、直接腰椎に負荷が押し込まれることで発生したものと思われます。
今回の負傷に関しこの時期特有の症例でありますが、大雪の時は想定されていない負傷が発生することがとても多いです。
いつもと違う、何か痛み、感覚、疲れを感知するものでありましたら、すぐにでも当院にご連絡を下さいませ。
福井市 (有)まえだ接骨院 前田 一博