福井市まえだ接骨院 アキレス腱炎の主な症状
アキレス腱炎は悪化すると歩く時にも痛みが生じる
線維質であるコラーゲンで出来ていて筋肉と骨をつなぐ部分が腱で、筋肉が伸び縮みすることにより関節が動きますが、その筋肉の収縮の力を骨に伝えるといった役割を担っています。
ふくらはぎにあるヒラメ筋・腓腹筋という筋肉を踵の骨につなぐ人体で最大の腱がアキレス腱で、下腿三頭筋の収縮を踵に伝えて、走ったり飛んだりする運動に重要な役割を果たしているのです。
ちなみに、ヒラメ筋は脛骨と腓骨から踵についていて、つま先立ちや歩行・走行時に地面を蹴る動作で働く筋肉ですし、立った状態で膝を曲げて行く時のブレーキとしての役割もあります。
腓腹筋は大腿骨から踵についている筋肉で、膝を曲げる作用と足首を下に向ける底屈の役割があるのです。
正常なアキレス腱は、長さや太さなら約1t程度の張力にも耐えると考えられていますが、運動のしすぎや急に運動を始めたことなどが原因で痛みが生じることがあって、その障害をアキレス腱炎と言います。
走ったりジャンプをしたりして足首に負荷がかかると痛みが起こって、悪化すると歩く時にも痛みが生じるのです。
実は発生する場所によって、いくつかの種類があって、アキレス腱自体に損傷があって炎症を起こしている状態がアキレス腱炎になります。
アキレス腱の周りには代謝を助けたり、保護をしたりする役割をするパラテノンという膜が存在していて、過度なストレスでこのパラテノンが炎症を起こし痛みが生じるのがアキレス腱周囲炎です。
アキレス腱の踵骨に付着している部分には2つの滑液包が存在していて、腱と骨との摩擦を軽減していますが、過度な摩擦により炎症を起こして痛みが出ることがあって、これをアキレス腱滑液包炎と言います。
発症する原因としては、急に運動量が増えた、急に運動を始めた、練習をしすぎた、オーバーユースなどによりアキレス腱に負担が大きくかかることです。
また痛みを我慢してさらに負荷をかけてしまうと症状を悪化させてしまいます。
アキレス腱につながっている下腿三頭筋の柔軟性が低下して硬くなると、アキレス腱に過度な力が加わりやすくなって発症につながるのです。
つま先を上げる背屈という動きが悪いと下腿三頭筋の硬さの疑いがあって、つま先を上にあげて10°~20°程度動くのなら大丈夫です。
足を後ろから見た時に踵の骨が内側に傾いているのを回内足、外側に傾いているのを回外足といいますが、アキレス腱は踵骨についているので、この傾きがあるとアキレス腱が強く伸ばされて発症させてしまいます。
それから、年齢が高くなるにつれて腱の柔軟性が失われたり、張力が低下したりして、それが原因になることもあるのです。
アキレス腱炎の主な症状は、踵の骨からアキレス腱にかけて腫れたり、熱を持ったりしますし、押した時や運動の後、朝起床した時に痛みます。
また、つま先を上げるように反らす動きをすると痛みが大きくなりますし、症状が進行すると安静にしても痛みが生じたり、日中歩くことにも支障をきたしたりします。
治療法は運動を休止し患部を安静にする、湿布や痛み止めの薬を服用する、テーピングやサポーターなどで患部の安静を図るなど保存療法です。
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